「NISAって聞いたことあるけど、どこから始めればいいかわからない…」そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか?新NISAはこれから投資を始めたいと考えている方にとって魅力的な制度ですが、制度の複雑さや情報不足が原因で、せっかくのチャンスを活かしきれないケースも少なくありません。
この記事では、新NISAを始めるにあたって特に注意すべき5つのミスとその対策を、初心者にもわかりやすく具体的に解説していきます。これから始めようと考えている方はもちろん、すでに口座を開設している方にも役立つ内容になっています。
① 新NISAの制度を正しく理解していない
【よくあるミス】
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠が用意されています。それぞれで投資できる商品や年間の非課税限度額、生涯の非課税投資上限額などが異なっており、理解が不十分なまま始めてしまうと、意図しない投資判断や機会損失につながる恐れがあります。
【対策】
金融庁や証券会社の公式サイトを活用して、まずは制度全体の構造をしっかり学ぶことが大切です。
【つみたて投資枠と成長投資枠の違いを比較して理解しよう】
項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資上限額 | 120万円 | 240万円 |
生涯投資上限額 | 1,800万円のうち1,200万円まで | 1,800万円のうち合計で1,200万円まで |
対象商品 | 金融庁が選定した低コストな投資信託 | 国内外株式・投資信託・ETFなど |
投資スタイル | 長期・積立・分散 | 中長期・自由度が高い |
つみたて枠と成長枠の違いや併用の仕方を把握したうえで、投資方針に合った枠の使い分けを検討しましょう。

初心者のうちは、まず「つみたて投資枠」を活用して運用の感覚を掴むのがおすすめ!制度に慣れてきたら成長投資枠での投資も検討しよう。
② 非課税枠を活用しきれない
【よくあるミス】
新NISAでは年間最大360万円、累計で1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)まで非課税で投資できます。しかし、投資を先延ばしにしたり、積立金額を少なめに設定してしまったことで、十分に非課税枠を使い切れないまま制度期間を終えてしまう人も多いです。
【対策】
無理のない範囲で毎月の積立額を設定し、なるべく早く運用を開始することがポイントです。非課税枠は繰越できないため、時間を味方につけるには「今すぐ始める」ことが何よりも重要です。
③ 値動きに一喜一憂してしまう
【よくあるミス】
投資信託などは短期的な価格変動がつきものですが、少しの下落に動揺して売却してしまうのは大きな損失につながります。新NISAは中長期の運用を想定して設計されているため、頻繁な売買には向いていません。
【対策】
日々の値動きにとらわれるのではなく、5年、10年といった長期スパンでの成長を見越して運用を続けましょう。市場全体が下がっている局面ではむしろ買い増しのチャンスと捉えることが大切です。
④ 手数料の高い商品を選択してしまう
【よくあるミス】
「知名度がある」「ランキングでよく見る」といった理由で、手数料の高いアクティブファンドを選んでしまう初心者は少なくありません。手数料が高いと、運用益が思うように伸びない可能性があります。
【対策】
インデックス型の投資信託は、信託報酬が低く、分散投資にも適しているため初心者にとっては非常に扱いやすい商品です。複数の商品を比較して、長期的にコストを抑えられるものを選びましょう。
⑤ NISAと特定口座を混同してしまう
【よくあるミス】
NISA口座と特定口座は似て非なるもので、税制面で大きな違いがあります。NISAで投資したと思っていたのに、実際は特定口座で運用していたというミスは、利益に対する課税リスクを招きかねません。

私もずっとNISAで買ってると思ってたら、実は特定口座だった…。非課税じゃなかったのかって青ざめた経験ある…
【対策】
証券口座の管理画面で商品がどの口座で保有されているかを必ず確認しましょう。また、購入時に「NISAで買付する」設定が正しくなっているかを都度チェックすることも重要です。
まとめと次のアクション
新NISAは非常に優れた資産形成制度ですが、正しく活用するためには基本的な知識と慎重な運用が求められます。初心者の方ほど、「とりあえず始める」ではなく、正しい情報をもとにした計画的な投資が重要です。
✅ 今すぐやるべきことチェックリスト
- 新NISAの枠組み(つみたて投資枠と成長投資枠)を理解する
- 月々の積立額を無理のない範囲で決定する
- 信託報酬の低い商品を選ぶ
- 口座内でNISAと特定口座をしっかり確認する
- 購入時の口座設定ミスがないかチェックする
あなたはどのミスに心当たりがありましたか?
初心者こそ、制度の恩恵を最大限に活かせるチャンスです。この記事を参考に、新NISAを賢く活用して、将来に向けた資産づくりを始めてみてください。
コメント